ウイスキーはなぜ琥珀色なのか?

発酵した酒を蒸留してアルコール含有量の割合を増やしたものを蒸留酒と言います。
焼酎やウイスキーは蒸留酒です。
この二つを並べると、焼酎は無色ですが、同じ蒸留酒でも、ウイスキーには色が付いています。
ウイスキーの色はよく琥珀色と表現されますが、ウイスキーはどうしてそんな色になるのでしょうか?
ウイスキーは穀物(大麦 トウモロコシなど)を原料として、イースト菌を加えて発酵させ、蒸留して作ります。
蒸留では蒸留釜に入れて加熱し、気化したアルコールを冷やして、再び液体に戻して取り出します。
それによってアルコールの濃度が高くなるのです。
蒸留したての物(原酒)は無色透明です。
それを樽に詰めて一定期間貯蔵しておきます。
そうすると酒質がまろやかになり、また酒に色が付くのです。
ウイスキーの製造で使われる樽にはオーク材が用いられます。
ウイスキーのあの琥珀色は樽で寝かせている間に樽の成分が染み出したものなのです。
一般に寝かせる期間(熟成期間)が長いほど、濃い色になります。