たむしと水虫の違いって何なのでしょうか?
2019/11/17
基本的に、水虫もタムシも白癬菌が原因で起こる皮膚病です。では水虫とタムシは具体的に違いはあるのでしょうか。

白癬菌の感染部位により病名が変わります。
白癬菌は足への感染が一番多くみられるのですが、足以外でも全身の産毛がある皮膚に白癬菌が感染する事があります。感染を起こした部位により呼び方が違います。
足に感染した場合が一般的に水虫と言います。いわゆる足白癬(足水虫)です。感染が爪に及ぶ場合は爪水虫と言います。
股部に白癬菌が感染したものを股部白癬(いんきんたむし)、また頭などに、股部以外に感染したものは体部白癬(ぜにたむし)と呼ばれます。髪にできた白癬を「しらくも」と区別されることもあります。
たむしで見られる症状
たむしは、円形、楕円形、あるいは環状の発疹で縁がピンク色でうろこ状になっています。その形が輪型である事から、輪癬(りんせん)と呼ばれることもあります。輪の中は治っているように見えますが、かゆみがあります。
いんきんたむしは、性器周辺の皮膚のヒダから発症し、股部やお尻、太ももなどに広がる事もあります。強い痒み、痛みを伴う事もあります。
水虫・たむしの診断はどこがするのでしょうか?
体に症状が現れ、かゆみがともなうタムシは、しばしば他の発疹と間違われることがあります。病状が出ている部位を顕微鏡で確認し、白癬菌の存在を確認する事で確定されます。結果は10分前後で簡単にできます。結果もすぐにわかります。
たむしの感染はどの様に起こるのでしょうか?
いんきんたむしの場合、股やその周りの体温の高い所で発生します。股部は発汗しやすいうえ、下着に常時おおわれている為、菌が繁殖しやすいと言われています。思春期以降から20代、30代の若い男女に多くみられます。
白癬菌感染のほとんどが家庭内の人からうつります。洋式トイレの便座なども感染の機会のある場所として注意が必要です。