なぜ「風が吹けば桶屋が儲かる」のか

風が吹けば桶屋が儲かるという諺があります。
思いもよらぬことから影響が及ぶことをいったもので、よく知られた諺です。
だが知られている割には、風が吹けばどうして桶屋が儲かるのか、その理由をちゃんと説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。
風が吹くと、砂ぼこりが立つ。
それが目に入ると、目を傷めて失明する。
失明した人は芸を身につけようと三味線を習ったりします。
三味線には猫の皮を使うので、三味線用の猫の皮がたくさん必要になります。
そこで猫が殺されます。
猫が減るとネズミが増え、ネズミが増えると桶をかじって壊してしまう。
そうなると桶の注文が増え、桶屋が繁盛する事になる。
「風が吹けば桶屋が儲かる」というのは、こじつけです。
風が吹くことと、桶屋が儲かること、両者は直接には結びつきにくい。
それを強引に結び付けているところに、この諺の面白さがあります。
「風(大風)が吹けば桶屋がもうかる」とも言います。