妊娠活動中の睡眠の質は精子・卵子の質に影響します。質の良い眠りが必要です

「妊活で、睡眠の質を上げる」ということに努力しましょう。
勘違いしないで欲しいのは、ここで言う睡眠というのは、「睡眠時間を増やそう!」っていうことではありません。ではなぜ、妊活をする上で睡眠が大切なんでしょうか?自律神経のバランスを整えるためと、ホルモンバランスを整えるために必要になります。睡眠は自律神経のバランスを整え、体の酸化を防いでくれます。夜更かし・夜型生活が自律神経のバランスを崩してしまうのですね。自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経は活動するために、副交感神経は体を休ませるために働きます。睡眠をとることによって、昼間活発に働いていた交感神経を休ませることができるわけです。ところが、夜更かしや夜型生活が続いてしまうと、自律神経のバランスを崩してしまいます。その結果、夜更かし・夜型生活は、精子や卵子の質を落としてしまうのです。睡眠時にリラックスしてやすまないと「活性酸素」が増えてしまいますこの「活性酸素」が精子・卵子を攻撃します、その結果、質がどんどん悪くなっていってしまうのですね。
部屋の電気を付けたまま寝ると、精子と卵子に悪影響を与えます。
夜寝る時に電気をつけっぱなしにすると、メラトニンという物質が減ります。私たちが眠くなる時には、脳から「メラトニン」というホルモンが分泌されて睡眠が促されます。このメラトニンは、卵巣にも大量に含まれ、卵子を酸化ストレスから守ったり、傷を治したりしています。また、精子の質が劣化するのを防ぐ働きもあります。ところが、夜寝る時に電気をつけっぱなしてしまい、就寝時に部屋が明るいと、メラトニンの分泌が減って睡眠の質が落ちてしまうのだそうです。メラトニンは加齢とともに分泌量がどんどん減っていくホルモンなので、とくに自分の年齢が気になる方は気をつけましょう。
成長ホルモンがは卵子の傷を修復します。
良質な睡眠を取れば、成長ホルモンの分泌は安定します。その成長ホルモンが卵子の傷を修復してくれます。成長ホルモンは、良質な睡眠がとれていれば、分泌が安定するものみたいですね。でも、眠る時間帯には一切関係がないらしく、男女ともに、深く眠りさえすれば、分泌される成長ホルモンの量は増えるのだそうですよ。
よく眠るためにはどうしたら良いか?
睡眠については、まだ解明されていないことがたくさんあるようですが、睡眠不足の原因として一番大きいのは、精神的なストレスなんです。自律神経の「交感神経」が働きすぎてしまうことで睡眠障害になるということが最も多いパターンのようなので、まずは気持ちをリラックスさせましょう。
ストレスを緩和するために、お風呂を利用するのが効果的な様です。ぬるめのお湯にゆっくりとつかることで、体の芯から温まる上、副交感神経が働くようになって、体がリラックスモードに入りよく寝られるようになりますよ。
寝酒は睡眠の質を悪くしますので、妊活中はやめた方がよいそうですよ。厚生労働省の資料によると、寝酒は睡眠の質を落とすことが明確にわかっているようですね。理由としては、「中途覚醒(夜中に目が覚めること)が多くなる」ということみたいです。