ブルドックはなぜ鼻ペチャなのか?

ブルドックはたいへん特徴のある姿かたちをしています。
鼻がペチャンコで、口が大きく、ガニ股で、体の前方が大きくて、お尻の方が小ぶりです。
どうしてこんな体型なのでしょうか。
ブルドック(bulldog)のブルは雄牛を意味します。
今から200年ほど前までは、イギリスでは犬と雄牛(ブル)を闘わせるブルベイティングというスポーツが行われていました。
牛をつないでおいて、数頭の犬をけしかけて、闘わせていたのです。
犬たちは牛に突進し、急所の鼻を狙い、咬みつきます。
牛に食らいつくと、牛は振り払おうとします。
離れないためには口が大きいほうが良い。
また、鼻はペチャンコのほうがよい。
咬みついた時に、鼻の穴がふさがれなくてすむからです。
さらに、前半身が大きく、後半身が小さいと、飛ばされにくい。
ブルドックがユニークな形をしているのは、こうしたブルベイティングの為に作り出された品種だからなのです。
ブルドックという名も、この犬が本来は闘牛犬であったことによります。