焚き火の煙はなぜ目にしみるのか?

冬になると、枯れ木や落ち葉を集めて焚き火をします。
その煙が目に入って痛かったという経験は誰にでもあるはずです。
タバコの煙も同じように、それが目に入ると痛みを感じます。
木や葉を燃やすと、木や葉の成分であるセルロースやその他の物質が熱分解されて、煙となって出てきます。
その煙には、酢酸、メチルアルコール、ホルムアルデヒド、フェノールなどが含まれています。
煙が目に入ったときに、刺されるような痛みを感じるのは、主としてホルムアルデヒドとフェノールによります。
このように、ホルムアルデヒドやフェノールなどは、有害の物質です。
しかし、煙の成分には殺菌、防腐などの作用のあるものもあります。
魚や肉などを煙で燻して、その効果を利用したものです。
ちなみに、日本の炭(木炭)は木から作られます。
だが、炭を燃やしても煙はでません。
また、目が痛くなることもありません。
それは、木から炭を作る段階で、目に痛みを及ぼす物質が放出されてしまっているからです。