大坂なおみを躍進させたサーシャ・バインコーチってどんな人物
2019/10/22
2018年度、テニスプレイヤーとしての大坂なおみを急激に躍進させ、日本人初の全米オープンチャンピオンにした立役者のサーシャ・バインコーチとはどんな人なのでしょうか。
調べてみました。
サーシャ・バインコーチってどんな人なの?
サーシャコーチはセルビア系のドイツ人で、彼も若い頃はプロのテニスプレイヤーをしていましたが、現役時代の成績にはあなり目立った所は無いようです。
しかし、彼は現役を引退してから3人の超有名な女子プロテニスプレイヤーのヒッティングパートナーを務めました。
その3人の超有名な女子プロテニスプレイヤーとは、セリーナ・ウイリアムズ、ビクトリア・アザレンカ、キャロライン・ウォズニアッキです。
この3人は全て世界ランキング一位になった超強豪選手。
セリーナ・ウイリアムズにいたっては、今回、大坂なおみが全米オープンテニスの決勝で対戦し破った相手なのです。
では、ヒッチングパートナーとはどんな役割なのでしょうか。
ヒッチングパートナーとは、練習時の相手役です。
サーシャ・バイン氏はそれぞれの選手達の要望にこたえてプレイができるのです。
パワーテニスをするテニスプレイヤーを想定して練習したければ、そうしてくれるし、テクニカルなプレーヤーを想定した練習をしたいのであればそのようにしてくれる。
まさに万能なヒッティングプレーヤーであったため、テニスの女王達に引っ張りだこなのでした。
しかし、この時にサーシャ・バインコーチには一つ不満があったような気がします。
それは、ヒッチングパートナーは決してコーチではありません。
なので、選手に対して意見はもちろんコーチングはできませんでした。そんな自分の立場にもどかしさを感じていたのではないでしょうか。
サーシャ・バインコーチと大坂なおみの出会いは運命的
サーシャ・バインコーチが大坂なおみのチームに合流したのは運命的な出会いでした。
大坂なおみの陣営のエージェントがたまたまコーチに連絡したときはキャロライン・ウォズニアッキとの契約が切れた2日後でした。
テニス業界では、例えばヒッチングパートナーが誰かと契約中には次の契約交渉をできないという不文律がありのですが、本当に偶然、契約が切れた直後に連絡が取れたので、サーシャ・バインコーチが大坂なおみ陣営にいるのです。
この運命的な出会いが無かったら、大坂なおみの全オープン優勝もなかったかも知れません。
なおみは本当に幸運の星の元に生まれたとしか言いようがありませんね。
サーシャバインコーチの指導法とは
サーシャコーチは大坂なおみのメンタル面をどの様にコーチングしたのでしょうか。
なおみ選手はサーシャコーチと出会う前は、とにかく精神面が弱かったのです。
試合中に自分の思い通りに行かなければ、泣いてしまうほどの精神面の弱さを持っていました。
しかし、その大坂選手はサーシャコーチの精神面での徹底的な訓練を受けたのです。
その方法は
「試合のフラストレーションやイライラをすべて受け止めるメンタルヘルスを考えたコーチング」です。
彼女が試合中にナガティブになっても「なおみなら出来る。なおみなら出来る。なおみなら出来る。」
ポジティブにポジティブに彼女の心を支えてきたのです。
そして、最大の貢献は、「我慢」という事を教えたことにありました。
粘り強く、相手がミスするまでラリーすることを教えました。
それまでの大坂選手は、感情に任せて自爆していたところで我慢することを理解させたのです。
以前の大坂選手は全ての局面で全力でプレーしていたのですが、全力で戦うべきところと、力を抜くべきところの緩急の使い分けを指導したのです。
フィジカル面でも、体重を7キロ落とすことに成功させました。
その結果、フットワークは以前よりも良くなり、試合で拾えるボールが大幅に増えたのです。
その結果、今回の全米オープンテニスの快挙を成し遂げることができたのです
まとめ
大坂なおみ選手は本当に幸運の持ち主としか言えません。
サーシャ・バインコーチとの運命の出会いもそうですし、お父さんがなおみ選手にテニスを教えたのも運命の出会いです。
そんな彼女は今回、サーシャコーチとも自分とのゆかりが深いセリーナ。ウイリアムズを決勝で破って全米オープンテニス選手権のチャンピオンとなっています。
20歳とまだ若い大坂選手ですので、是非、グランドスラムを全て制覇して世界ランキング第一位の名選手になってもらいたいですね。