小麦はなぜ粉にしてたべるのか?(お米のように粒で食べれないの)
2019/10/22
日本人の主食であるご飯は、稲の実であるお米を水を加えて焚いたものですよね。
すなわち、お米は粒のままで食べます。
ところが、小麦は粒では食べず、粉にして食べますよね。
パンやうどんなどのように小麦を原料とする食べ物は、小麦を粉にした小麦粉から作られています。
なぜ、ご飯のように粒で食べなくて、粉にして食べるのでしょうか。
あなたは、小麦の粒を見たことがありますか。
その形は、ラクビーボールの様な形をして、片側に深い溝があるのです。
したがって、粒の断面はハート型をしているのです。
小麦の粒は溝があるがゆえに、小麦の外皮(種皮)は大変剥きにくいのです。
その為、外皮を綺麗に除去し、中身(胚乳)だけを取り出すのは、とっても困難なのです。
また、小麦は米と比べるととってももろく、割れやすい性質をもっています。
その形や性質から小麦は米の様に精白して粒として利用するのが難しい穀物なのです。
そこで、小麦の場合は、外皮のついたまま粉にして、その後、ふるいにかけて外皮を取り除けば、中身(胚乳部分)を取り除けるので、粒のままは食べないのでした。