骨盤のゆがみの原因は?
2019/10/22
骨盤とは腰の周りにある大きな骨のことです。
この骨がゆがむと、さまざまな体のトラブルを引き起こす原因となります。
今回は、骨盤のゆがむ原因について記事にしたいと思います。
まずは、骨盤の役割について説明します。
骨盤とはどんなものなの

骨盤は「仙骨」「寛骨」「尾骨」という3つの骨によって構成されています。
骨盤は身体の中心にあり、上半身と下半身を結ぶつけてくれる要としての役割をします。
しかし骨盤は「仙骨」と「腸骨」をむすぶ「仙腸関節」ひとつあるのみで、骨盤のまわりは筋肉と靭帯の力だけで支えられており、もともと非常に不安定なのです。その為歪みやすい骨と言えます。
骨盤は逆三角形の綺麗なハート型をしているのが正常な形です
骨盤が歪んでくると四角く開いたり、前後左右にねじれるなど、さまざまな形に変化してしまいます。
その歪みが上半身に続く背骨や下半身の大腿骨につながり、最終的に全身が歪んでしまう事になります。
また逆の場合もあります。
脚の骨が歪んでいると、それが骨盤の歪みにつながり、結果的に上半身すべての骨にゆがみが連鎖していきます。
まわりの人を見てみてください。
注意してみると体が歪んでいるのが見えると思いますよ。
骨盤のゆがむ原因とは
骨盤のゆがむ原因についていくつか見て生きます。
脚をよく組む癖がある

脚を組んで座ると骨盤は斜めに傾き、捻じれた状態になります。この状態だと、筋肉はこの状態のまま体を安定させようとするため、足を組まなくても骨盤のゆがんだ状態がキープされてしまいます。
バックを片側だけにかける

一方の肩にだけバッグをかける習慣があると、体はバランスをとるために重さのかかっている肩を持ちあげようとします。
そのため、バッグを持たないときも片側の肩が上がった姿勢になります。
肩の骨は背骨を通じて骨盤とも繋がっていますから、それが原因で骨盤のゆがみを発生します。
うつぶせに寝る習慣がある

うつ伏せで寝る人は、首を左右どちらかに曲げています。
この姿勢が続くと、まず首の骨である頸椎(けいつい)がゆがむことがあります。
そしてゆがみは背骨を通じ、やがて骨盤にも悪影響を及ぼし骨盤が歪んでしまいます。
左右どちらかに体重をかけて立つクセ

どちらかの脚に体重をかけて立つクセのある方は、常に骨盤が左右どちらかに傾いた状態になります。
この状態の癖がある人は骨盤にも影響がで、ゆがんでしまい可能性があります。
生活習慣でのその他の骨盤のゆがみの原因
生活習慣の中で上記の他にも、下記の習慣は骨盤のゆがみを発生させる大きな原因となります。
- スマホを見ることが多くて背中が丸まっている
- 椅子に座ったときに浅く腰掛けて背もたれに寄りかかっている
- ヒールの高い靴を履いている
- 同じ方向ばかり向いて寝ている
出産による骨盤のゆがみ
女性の場合は上記の生活習慣が原因になる骨盤の歪みの他に、出産が原因の骨盤のゆがみもあります。
出産時に骨盤は大きく開きます。その結果、骨盤が緩んでしまい、歪みが生じやすくなります。
本来、骨盤は出産後3ヶ月から4ヶ月かけて元の位置に戻ろうとします、しかし
出産時に骨盤が大きく開き、ゆるんでしまうことで、骨盤は歪みが生じやすくなります。妊娠・出産を通じて左右のバランスが崩れていると正常な位置に戻るのが難しくなります。
出産による骨盤の歪みは、身体のむくみ、腰痛、股関節痛、冷え性、肩こりなどの原因になりますが、その他にも産後の体型崩れの原因にもなります。
おしりが四角くボテッとしてしまったり、お腹のたるみが戻らないなど、体型が崩れてそのまま太りやすくなる点もやっかいです。
その為、産後の早い時期に骨盤を元の位置に戻してあげることが重要となります。
そんな時に便利なグッズとして骨盤ベルトを利用する人もいますし、あるいは、整体などで「骨盤矯正」、「骨盤調整」と呼ばれる施術を受ける人もいます。健康のためにも美容のためにも、産後は骨盤の歪みに対する配慮が欠かせないと言えるでしょう。
骨盤の歪みにはさまざまな原因があります。普段の生活の中で正しい姿勢を意識しておくこと、そして特に出産に際しては十分なケアが必要です。
骨盤がゆがんだままだと体へどんな影響があるのか?
骨盤がゆがんだままの状態にしていると体にどんな影響を与えるのでしょうか。
まずは、骨盤の内部の血管が圧迫されます。
その結果。血行が悪くなり冷え性や肩こり、頭痛や腰痛を引き起こすことがあります。
猫背の原因にもなります。
骨盤が前方にズレると、体はバランスをとろうとして胸の位置を後方にずらします。すると今度は胸のズレをかばうために頭が前方にズレます。この姿勢が猫背となります。猫背の原因も骨盤のゆがみから生じているのですね。
O脚に原因にもなります。
骨盤がゆがんで広がると、股関節が外側にずれ、両脚の骨や関節も外側に広がります。そうなると脚の外側の筋肉ばかりが発達し、内側の筋肉が弛緩するため、O脚になってしまうこともあります。
以上見てきたように、骨盤のゆがみを放置したままだと多くのトラブルを引き起こす可能性があります。
まとめ
今回の記事では、骨盤のゆがみがなぜ起こるのか、骨盤のゆがみは体にどのような影響を与えるのかを書きました。
今回の記事を読んで骨盤のゆがみが気になったのであれば、実際に骨盤が歪んでいるかをチェックしてみましょう。
方法は簡単です。興味のある方は下記の記事も読んでくださいね。
骨盤のゆがみを簡単にチェックする方法